2025年冬CCS特集:レビティジャパン
電子ノートがさらに成長、製造領域までシステム拡張
2025.12.03−レビティジャパンは、Signalsソフトウェア事業として、創薬、臨床試験分析、化学品および機能材料開発、食品・化粧品・香料などの分野でイノベーションを牽引するソリューションを提供している。とくに、電子実験ノートが成長しており、データ駆動型研究を実践するためのプラットフォームとして、大規模から中小規模までの幅広い業種の研究組織が採用。ユーザーフォーラムでは毎年ユニークな事例発表が行われている。
同社の「Signals One」は、電子実験ノートの「Signals Notebook」、データレイク機能を備えた次世代意思決定統合プラットフォーム「Signals Inventa」、実験装置から出力されるデータの入力から分析・解析までのワークフローを実現する「Signals VitroVivo」が含まれたクラウド型スイートで、研究記録とそれに紐づく実験データを安全に取得・管理・共有することができる。製薬業向けで豊富な導入実績を誇るオンプレミス型の「E-Notebook」のサポート終了が2026年12月に迫っているため、こちらに移行するユーザーも増えている。クラウド型ノートは大学で使われるケースも多いため、就職後も同じSignals Notebookを使い続けることもあるという。
また、同社はデータ分析ツールの定番製品である「Spotfire」(クラウドソフトウェアグループ)の販売権を有しており、最近ではアジア太平洋市場にも日本から展開している。化学構造と生物学的配列データを自在に扱える「Lead Discovery Premium」としても浸透しているが、Spotfire自体がSignals製品とシームレスに連携できるようになっており、今後も着実に市場を伸ばしたいとしている。
一方、コンプライアンス対応のGLP/GMP領域における新しいソリューション「Labgistics」を来年から本格展開する。AI(人工知能)エージェントを活用して複雑なワークフローを支援する機能があり、Signals製品のプラットフォームを製造領域にまで拡張できることで注目される。また、創薬モダリティに対応するためのプロフェッショナルなシーケンス編集ツールも「Biodesign」の名称で開発中だという。
なお、同社の代名詞的な製品である「ChemDraw」については、1985年に登場してから今年が40周年に当たっており、日本および欧州のユーザー会で記念イベントが行われた。化学者が普段使いする統合ソフトとして根強い人気があり、これからも安定的にバージョンアップされていくとみられる。